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今年の4月、大寒波が襲ったフランスの各地方から届いたのは、生まれて間もない新芽が凍えないように、夜間の広い葡萄畑でところどころに焚かれた火が幻想的な光景を作り出した映像。でもそんな呑気な話ではなくて、その年の生産量の大半を諦めなくてはならないという大惨事を伝えたニュースでした。その後も、夏の長雨の影響で病害に苦しんだ産地からの情報も・・。飲んだワインを、薄いだの酸っぱいだの、美味しくないだの、つい言ってしまうことがありますが、やはりワインは農産物。自然が相手だといつもいつも思うようにはいかないのです。
ワインを飲むと、その葡萄が育った地方の風景や、その年の気候や、そのワインを醸した人が暮らす土地の食文化が感じられるといいます。収穫されるまで、その年がどんな1年だったのか、葡萄にはその記憶が残っています。ですから、ワインを楽しむ人には、その年が苦難の年だったとしても、その結果として表れた味わいを慈しんで飲んでほしいと思います。2021年は春の大寒波や夏の大雨に悩まされた年ですが(フランス)、収穫は喜びに満ちたものだったはずで、コロナ禍に負けないで頑張った人たちが醸しだした今年の味です。
今年は、人気の日本ワインの新酒のほか、4月に収穫されて一足早く生まれた南半球、オセアニア(オーストラリアとニュージーランド)のワインもラインナップに加えて10月に入荷。南フランス、ボージョレー、オーストリア産の新酒は12月に入荷を予定しています。なんと24種類にもなり、これまでで最多です。
ジェロボアムは、空輸によるボ-ジョレー・ヌーヴォーなどは今年もボイコットします。近年、減少していたボージョレーの輸入量が今年は少し増加するそうです。理由はわかりません。「生産者を勇気づけ支えるため」なら良いことですが、空輸を続ける企業にそんな期待はしていません。環境への負荷を増す選択をするべきではありません。レジバッグの使用量削減を掲げるなら空輸もやめて、他の売上増の工夫に代えてほしいと思います。
以前アップした記事ですが、お時間のある時に読んで頂ければ嬉しいです。
今年のジェロボアムが取り扱う新酒の詳細は、New Arrivalsのページでご覧ください。
新酒、熟成させたワイン、様々な種類のワインから、お客様それぞれのお好み・ご予算に合わせてセレクトさせていただく『おまかせセット』がお薦めです。年末年始にジェロボアムが選んだワインをお楽しみください!