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年末の営業終了のご挨拶ができないまま年を越してしまい、大変失礼を致しました。
皆様、ゆっくりとお正月をお過ごしでしょうか?僕がいる大阪では雲ひとつない青空が広がる1月2日となっていますが、年末年始からの寒波による影響でたいへんな状況にある、日本海側や山間部、他県にお住まいの方々に、心よりお見舞い申し上げます。
withコロナ2年目となった2021年は、飲食店のお客様が思うように営業が出来ない状況だったためジェロボアムをご利用頂ける機会も8割減となりましたが、地元の個人のお客様や、繰り返し『おまかせセット』のご注文を下さる遠方のお客様には例年と変わらずご利用頂けて、大きな損失とまではならず1年を終えることができました。
姉妹店のネイバーフードについても、近隣の農家さんの新鮮野菜や自家製の惣菜やスイーツなどを繰り返しお買上げ下さるお客様が増えて、ネイバー(近隣)の皆様に、より身近な店となれたように感じられた嬉しい1年となりました。
皆様の変わらぬご愛顧に、代表の安藤博文、安藤美保、スタッフ一同、深く感謝申し上げます。本当にありがとうございました。
一昨年にレジバッグを有料化、昨年1月からはクレジットなどキャッシュレスの取扱い中止を致しました。レジバッグについては説明不要と思いますが、クレジットについてはお客様にはご不便をおかけすることになりますので、あらためて説明が必要だと考えていましたが、結局ここでさせて頂くことになりました。
クレジットなどキャッシュレスのサービスをご利用頂く場合、一時的に支払いを肩代わりしてくれる、もしくは、その便利な仕組みを提供する第3者(信販会社・金融機関)に事業者が3~7%ほどの手数料を支払います。(商品代金から差し引かれる) そのことを知らないお客様にとっては、クレジットなどのサービスは『あるのが普通、そんなこと考えたことなかった』ことと思います。知っていたというお客様には『手数料の負担は大変ですよねぇ』と気遣ってくださる方が多いです。
店を経営する自分にとっても『必要経費、しかたない』だったのですが、ある時、その概念自体を変えれば、そのお金を違うことに遣えるのでは・・と思ったのです。経費削減を目的とするのではなく、他の遣い道を考えて。
キャッシュレスというサービスを止めることでお客様が減る?初めはそう思いましたが、ネット販売も行っていませんし、そもそも、店頭での商品説明や、お客様からのご相談を真正面から伺い、お好みなどのニーズに合うものを決めるお手伝いをすることがジェロの最大の特徴で、多くの優れた輸入元・蔵元から素晴らしいワインを提供してもらえてきたことも選択理由になってきたと思います。ですから、一部のサービスがなくなっても、基本となってきた店の特徴にさらに磨きをかければカバーできるし、理解して下さるお客様は少なくないと考えました。
開業して数年は売り上げが不安定でしたが、ここ10年ほどはお陰様で売上げも経費も一定化してきて、クレジット手数料は平均で年間およそ80万円かかっていましたので、その金額を目安に初月から積み立て始めました。こうして『不必要な経費』とも言える資金ができたら、他の何に役立てようか・・ということが次に考えるべきことですが、毎年、異常気象に起因すると考えられる災害が各地で起こり、大変な思いをされる方がいて、その時々で、その資金を送りたいと思う場所・機関ができます。
2021年分について考えた末に選んだのは、どこかの被災地ではありませんが、実は世界中で大きな問題になっている人身売買の問題解決についてに取り組んでいる認定NPO法人"かものはしプロジェクト"です。11月14日付けで寄付しました。
ホームページに公表されている記事でのみですが僕なりに熟考して選択した結果です。上記の名称部分でリンクしていますので、ご存じでなかった方にもチェックしてみてもらえると嬉しいです。
寄付の宛先にはいろいろと異論が出てくることもありますが、今回の80万円は寄付金として募って得た資金ではありませんので苦情は受け付けません。ただ、ご意見は参考のためにうかがいます。
今回の寄付について、”かものはしプロジェクト”から感謝状を頂きましたので、PDFファイルで添付します。
かものはしプロジェクト感謝状.pdf (0.58MB)
今回のクレジットの取扱いを止めたことのほかにも、大勢と異なる方針を決めることもあるかと思います。現代の根拠不明の一般常識や企業コンプライアンス?など気にしない、自分自身が信じる道徳や倫理を唯一の道として個人商店ジェロボアムは営業を続けていくつもりでいます。ただ、道を誤っていたら教えてください。そうでもないなら、見守っていただけたらと思います。
いつものことながら、長文となってしまった年始の挨拶ではありますが、2022年も、ジェロボアムをよろしくお願い申し上げます。
ジェロボアム 店主 安藤博文