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2018-01-01 01:25:00

vintage2018です。新年明けましておめでとうございます。今年はどんな素晴らしいワイン、素敵なお客様との出会いがあるでしょうか…。

ここ数年、神戸や近隣の町で新しい酒屋や飲食店が増え、次世代の人たちが輝きを増しています。僕は昨年50歳となりジェロボアムは今月で15周年を迎えますが、自らの役割のようなことをあらためて考えるようになりました。商売というのは〝何かを移動させて手間賃のようなものを上乗せして利益とする″ことですが、商品をただ仕入れて売る、それだけにはしたくないと当初から思ってきました。生産者と違い、ワインという価値のあるものを直接創出するわけではないので、良いワイン・珍しいワインを集めただけで偉そうにするのもおかしい。では、売り手の立場で生み出せる価値とは何なんだろう…という部分を掘り下げ、こだわりを持つべきかと。

どう選び、どう伝え、どう届けられるか。それを追求することで生じる価値があるのなら、それこそが僕の仕事の意義。そしてその姿勢が保たれた時、それがスタイルとして認められるはず。

酒屋の息子ではない僕が始めたジェロボアムは、2代目の予定もないので、これからが後半戦とも、まとめとも言えますが、ワインの世界にもある"その時代の流行り"的なワインの面白さも伝えていきながら、しかし重点は変わらぬ美しさをもったものを選び、その価値を伝えることに置いて、スタイルのあるワインショップとして磨きをかけていきたいと思っています。

今後のジェロボアムを、引き続きよろしくお願いします。

ジェロボアム 店主 安藤博文